耐震改修工事とは

Arcaion / Pixabay

建物を耐震化する方法を大きく分けると、改修あるいは補強のいずれかがあります。これらをまとめて耐震化工事、と呼ぶ場合もありますが、厳密には異なるもののため注意が必要です。

耐震改修工事とは、建物を地震に耐えられるよう補強・改修するための工事を指します。一般には耐震診断によって規定に満たない建物、倒壊のおそれがある建物に対して行われます。耐震性に問題があると、建物の一部破損や全損のリスクが高まるため、適切に補強することが望まれます。

一般的な耐震改修工事では様々な工事が実施されます。実際には建物の状態・耐震診断の結果次第ですが、例えばひび割れた壁に樹脂などを塗って補強する方法、壁が薄い部分を厚くする方法、基礎を補強する方法などがよくある工事例です。基礎の鉄筋が弱い場合や、そもそも入っていない場合は、鉄筋を追加・補強する目的で増打ち工事を行う建物もあります。

オフィスビルやマンション、商業施設など、不特定多数の人が集まる場所では、適切な耐震診断・耐震改修工事を行うことが求められています。しかし、一戸建てなどを所有する個人にとっても他人事ではありません。倒壊によって第三者の財産に影響を及ぼす可能性も残されているほか、自身の財産・生命を守る意味でも重要な役割を持ちます。地震はいつ起こるか誰にも予測はできないため、災害への備えとしても耐震改修工事が勧められています。

工事に必要な費用は、木造と鉄筋コンクリート造の建物で少々異なります。一般的な耐震改修費用の相場は、木造住宅が150万円~200万円、鉄筋コンクリート造の建物が1平米あたり2万円~5万円程度と言われています。ただし、建物の築年数や劣化具合、耐震診断の結果などによって異なるため一概には言えません。まずは耐震診断を受け、その結果を基に見積もりを取ることが望ましいでしょう。

耐震改修工事の費用負担は大きいですが、補助制度や税金の減免制度を設けている自治体もあります。費用負担を少しでも減らせますので、工事を行いたい方はお住まいの自治体に問い合わせてみると良いでしょう。また、費用は工事を依頼する業者によっても変わるため、2~3社ほど見積もりを取ってみるのもおすすめです。

古い建物の場合、経年劣化によって建物の耐震性能が落ちている可能性もあります。費用こそ掛かりますが、災害リスクを軽減するなら耐震改修工事の検討が必要です。不安がある方は耐震診断を行い、必要に応じて改修工事を実施すると良いでしょう。

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